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目次
はじめに：ドラマ『半沢直樹』とは
「やられたらやり返す、倍返しだ！」の決め台詞で知られる『半沢直樹』は、2013年にTBS日曜劇場で放送された堺雅人主演の大ヒットドラマです。
東京中央銀行のバンカー・半沢直樹(堺雅人)が組織における不正を暴き、さまざまな圧力や理不尽な嫌がらせと戦う姿を描いた社会派ドラマ。
半沢が銀行内外の敵や組織と真っ向から戦い、やり返していく姿が、サラリーマンのみならず多くの視聴者から支持されました。
最終話で最高視聴率42.2%を記録。平成のドラマでは視聴率1位、歴代の民放ドラマ史上でも歴代3位の高視聴率でした。
「倍返しだ！」の台詞は大きな話題となり、2013年のユーキャン新語・流行語大賞で「倍返し」が年間大賞に選ばれています。
【第30回 2013年 受賞語】
- 「今でしょ！」
- 「お・も・て・な・し」
- 「じぇじぇじぇ」
- 「倍返し」
『半沢直樹』は銀行を舞台とした社会派ドラマでありながら、個性豊かなキャラクターとインパクトのある名言の数々により、幅広い層に認知される国民的ドラマとなりました。
2020年には続編となる第2シリーズが放送され「半沢直樹シリーズ」と呼ばれています。
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『半沢直樹』を見るべき3つの理由
『半沢直樹』の魅力について、見るべき3つの理由をお伝えします。
- 直木賞作家・池井戸潤の原作小説
- ヒットメーカー・福澤克雄の演出
- 豪華キャストの演技力
順に解説していきます。
理由①：原作小説は元銀行員・池井戸潤の「半沢直樹シリーズ」
『半沢直樹』の原作は直木賞作家・池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」です。
もともとは「オレバブシリーズ」と呼ばれていましたが、ドラマが放送されてからは「半沢直樹シリーズ」として知られています。
【半沢直樹シリーズ】
- 『オレたちバブル入行組』
- 『オレたち花のバブル組』
- 『ロスジェネの逆襲』
- 『銀翼のイカロス』
- 『アルルカンと道化師』
2013年放送の第1シリーズは『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』。
2020年放送の第2シリーズは『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』を原作としてドラマ化されました。
2020年9月に発売されたシリーズ最新作『アルルカンと道化師』は、第1作『オレたちバブル入行組』の前日譚にあたる物語で、現在までドラマ化はされていません。
元銀行員でもある池井戸潤さんは三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に勤めていた経験があるため、『半沢直樹』の舞台となる「東京中央銀行」のモデルは三菱UFJ銀行だといわれています。
なお、実際の三菱UFJ銀行の現頭取は「リアル半沢直樹」と話題になった半沢淳一氏ですが、池井戸潤さんのコメントによると「半沢直樹のモデルではありません」とのこと。
理由②：演出・福澤克雄は『VIVANT』の原作者
『半沢直樹』の演出を務めたのは、TBS日曜劇場『VIVANT』(ヴィヴァン)の監督で原作者でもある福澤克雄氏。
『半沢直樹』の「倍返し」に続き、「別班 / VIVANT」が2023年の流行語にノミネート。「ベッパン」という言葉が巷で流行し、先の見えないストーリー展開に視聴者の間でさまざまな考察が行われました。
これまで『3年B組金八先生』シリーズや『下町ロケット』『ドラゴン桜』など多くのヒット作品を手掛け、「日本で最も視聴率を獲得するヒットメーカー」と呼ばれています。
福澤監督自身、ドラマのセオリーからすると『半沢直樹』は「どうせ当たらない」と思っていたそうですが、ふたを開ければ予想外の大ヒット。
「演じてくれた皆さんの芝居のおかげ。この恩は倍にして返します」と語りました。
理由③：豪華キャストが大集結！堺雅人の代表作
『半沢直樹』は豪華キャストも魅力のひとつ。
第1シリーズでは香川照之、片岡愛之助。第2シリーズでは尾上松也、市川猿之助と歌舞伎役者が出演し、印象的な演技を見せました。
悪役の大和田常務を演じた香川照之の怪演は「ドラマ史に残る名演技」としてファンの記憶に残っています。
また、半沢を演じた堺雅人の圧倒的な演技力が世間に広く知られるきっかけとなったドラマでもあります。強烈なキャラクターである「半沢」を演じられる俳優は、もはや他には考えられません。
それまでも多くの作品に出演し演技派として知られていましたが、『半沢直樹』の大ヒットにより、一気にブレイク。堺雅人の代表作となりました。
半沢直樹のパロディやモノマネも大流行し、特にキスマイ宮田くんのモノマネは「クオリティ高い」「似すぎwww」とSNSで大反響。
モノマネが広く伝わるということは、半沢直樹はそれだけ世間に浸透しているキャラクターだといえますね。(宮田くん本当に似すぎです)
半沢直樹シリーズは全何話？ざっくりあらすじ解説
「半沢直樹シリーズ」は第1シリーズ、第2シリーズそれぞれ10話の全20話に加え、73分のスピンオフドラマがあります。
シリーズごとに第一部と第ニ部に分かれていますので、それぞれあらすじをざっくり解説していきます。
半沢直樹(2013年) 全10話
まず前提として、半沢が入行した産業中央銀行は巨額の不良債権を抱えたことで、東京第一銀行と合併して世界第三位のメガバンク「東京中央銀行」となりました。
半沢の年齢は42〜43歳の設定で、放送開始時の肩書きは「東京中央銀行大阪西支店 融資課 課長」でした。
第一部(1話〜5話)
舞台は東京中央銀行大阪西支店。
西大阪スチールの「5億の融資事故」と債権回収に奔走するエピソードです。
【あらすじ】
融資課長の半沢直樹(堺雅人)は､浅野支店長 (石丸幹二)の強い指示により西大阪スチールから｢無担保で5億円の融資」の契約を取り付ける。
しかし、優良企業と思われていた西大阪スチールは粉飾決算が発覚し倒産。社長の東田は姿を消し、融資された5億円が回収できない事態に。
「全責任を持つ」と言ったはずの浅野支店長は、半沢にすべての責任を押し付け事態を収拾しようと画策する。
同期の渡真利(及川光博)は半沢に「はい」「申し訳ありませんでした」以外は口にするなと忠告するも、聞き取り調査で厳しく責任を追及された半沢は、葛藤の末に言い放つ。
「私は必ず5億を回収する！二度と邪魔しないでいただきたい！」
正しいことは正しいという半沢の信念と、理不尽なやり方に屈せず組織と戦うドラマの構図がよくわかる第一部です。
第二部(6話〜10話)
「5億円の債権回収」での活躍により、半沢は東京中央銀行本部・営業第二部次長に栄転。6話からの第二部は「伊勢島ホテル再建」のエピソードです。
【あらすじ】
金融庁検査を2週間後に控え、200億円を融資した「伊勢島ホテル」が株の運用失敗により120億円を損失していることがわかった。
伊勢島ホテルの経営再建を図ることで金融庁検査を乗り切ろうと、頭取の中野渡(北大路欣也)は半沢をホテルの再建担当に任命する。
しかし、伊勢島ホテルの専務・羽根夏子(倍賞美津子)は非協力的。半沢は羽根の態度に疑問を抱く。
実は羽根は120億円の損失を告発した経理課長・戸越茂則を解雇していた。大和田常務(香川照之)と組んで社長の湯浅(駿河太郎)を失脚させ、自分が社長になろうと目論んでいる。
戸越は東京中央銀行の古里(手塚とおる)にも内部告発したが、もみ消されたという。半沢は戸越の告発をもみ消したのは京橋支店長の貝瀬であることを突き止め、証拠となる資料を手に入れる。
しかし東京中央銀行と伊勢島ホテルの間にはもっと大きな力が働いており、さまざまな不正に関与の疑いがある大和田に対し半沢は条件を突き付けた。
「大和田常務、もし私が伊勢島ホテルを救えなければあなたに対するこれまでの非礼、土下座してお詫びいたします。しかし、もし隠蔽を指示した人物があなたなら、私に土下座して詫びてください」
「できるものならやってみたまえ」と応じる大和田。
ドラマ史に残る土下座シーンで高視聴率を叩き出した、「土下座」がキーワードの第二部です。
スピンオフドラマ『半沢直樹Ⅱ エピソード0 狙われた半沢直樹のパスワード』
出典：TBS公式X
第2シリーズ放送開始に先立ち、2020年1月3日に「半沢直樹」のスピンオフ企画として、『半沢直樹Ⅱ エピソード0 狙われた半沢直樹のパスワード』がスペシャルドラマとして放送されました。
【あらすじ】
東京セントラル証券の旧トレーディングシステムを大規模リニューアルすることが決定。コンペが実施され、新興IT企業の「スパイラル」と「ワールドビッグデータ」が共同でシステムの開発を行うことになる。
セントラル証券の新入社員・浜村瞳(今田美桜)は、プロジェクトの雑用係としてメンバーに選ばれた。
一方スパイラルでは、実力はあるがやる気のないプログラマー・高坂圭(吉沢亮)がプロジェクトリーダーに任命された。
そんな2人がプロジェクトを通してめぐり逢う、若き2人の成長物語。
新システムが完成に近づく中、セントラル証券では会社を脅かす大事件が勃発。何者かのハッキングにより半沢のパスワードが狙われ、顧客口座から300億円が不正送金される事件が発生する。
若き2人はシステムを完成させ、半沢のパスワードを守ることができるのか？
第2シリーズにもつながるスピンオフドラマです。
ぜひ見ておきましょう。
【キャスト】
高坂圭 … 吉沢亮
浜村瞳 … 今田美桜
若本健人 … 吉沢悠
加納一成 … 井上芳雄
黒木亮介 … 北村匠海
瀬名洋介 … 尾上松也
城崎勝也 … 緒形直人
堺雅人さん、及川光博さんもサプライズ出演！
高坂(吉沢亮)は本家『半沢直樹』第3話にも出演！本編とスピンオフが繋がりました。
半沢直樹(2020年) 全10話
前作の最終話でまさかの子会社への出向を命じられた半沢直樹。
7年ぶりの続編では「東京セントラル証券」の営業企画部長として仕事に邁進しています。
第一部(1〜4話)
第2シリーズの第一部は電脳雑技集団による「スパイラル買収」のエピソード。
【あらすじ】
セントラル証券は大手IT企業の「電脳雑伎集団」から新興IT企業・スパイラルの買収に関するアドバイザー業務を委託される。かつてない巨額の案件だが、半沢は不審に感じていた。
セントラル証券ではプロジェクトチームを編成。プロパー社員の森山(賀来賢人)は経験不足からチームを外され納得がいかない。
スパイラル買収の計画を練り、ようやく決定したものの、電脳社長の平山から一方的に契約を破棄され、さらにアドバイザー業務も他社に乗り換えたという事実を知る。
半沢は電脳の不可解な言動から、買収計画を横取りしたのは東京中央銀行ではないかと疑う。それはセントラル内部に巨額買収の情報をリークした人物がいるということでもあった。
黒幕は東京中央銀行の伊佐山(市川猿之助)であるとの情報を掴むが、証拠となるメールはサーバーから削除されてしまう。
「お前の負けぇーー！」
勝ち誇った顔の伊佐山に、半沢の倍返しが始まる。
巨額な企業買収をめぐる東京中央銀行との対立、伊佐山との対決が見どころの第一部です。
第二部(5〜10話)
半沢は東京中央銀行本部 営業第二部次長に復帰。第二部は「帝国航空再建」のエピソードです。
【あらすじ】
東京中央銀行に復帰した半沢は、中野渡頭取から破綻寸前の帝国航空の再建を託された。
半沢は帝国航空に赴き、経営陣に赤字路線の撤廃、リストラなどの抜本的な改革を訴える。
その矢先、政府が帝国航空の立て直しに乗り出していた。
支持率が低迷する進政党・的場一郎内閣は、内閣改造のサプライズ人事として元アナウンサー議員・白井亜希子(江口のりこ)を国土交通省の大臣に任命。
白井議員は「帝国航空再生タスクフォース」を立ち上げ、帝国航空の債権を保有している銀行に一律7割の債権放棄の要望を検討していると発表した。
東京中央銀行の債権放棄額は、およそ500億。
それは東京中央銀行がもつ債権500億を手放せということを意味する。
半沢は断固として債権放棄の拒否を主張。
何としても帝国航空を自力再建させるため奔走するが、半沢の前には巨大な壁が待ち受けていた…。
銀行と政治家の癒着の証拠をつかみ、不正を暴こうとする半沢。
最後に倒すラスボスは政権与党の大物・箕部啓治(柄本明)。言わば国家権力との戦い。
「あなたの悪事はきっちりと暴かせていただく！この借りは必ず返します！やられたらやり返す！倍…いや…三人まとめて1000倍返しだ！！！」
はたして1000倍返しはできるのか？
大盛り上がりの最終章です。
最終話では中野渡頭取から半沢を出向させた理由が語られ、7年越しの伏線回収に視聴者から絶賛の声があがりました。
『半沢直樹』の個性豊かなキャスト陣
『半沢直樹』はシリーズを通して多くの登場人物がおり、実力派の俳優らが個性豊かに演じました。
なかでも主要なキャスト10人を厳選して紹介します。
半沢直樹 (演：堺雅人)
はんざわなおき
東京中央銀行 大阪西支店融資課 課長
1992年に旧産業中央銀行に入行したバブル入行組。渡真利と近藤は同期入行の親友で、同期の2人に「オレは上へ行く」と宣言する。
父親を自殺に追い込んだ産業中央銀行に入行したのは父の復讐のためでもあるが、一方で銀行を変えたいという想いもある。「それが親父への弔いなんだ」と妻の花に語っている。
「人の善意は信じるが、やられたらやり返す」というのが自身の流儀。
【役職まとめ】
- 東京中央銀行 大阪西支店融資課 課長(第1シリーズ：第一部)
- 東京中央銀行 本部 営業第二部 次長(第1シリーズ：第二部)
- 東京セントラル証券 営業企画部 部長(第2シリーズ：第一部)
- 東京中央銀行 本部 営業第二部 次長(第2シリーズ：第二部)
【3つの信念】
- 正しいことを正しいと言えること
- 組織の常識と世間の常識が一致していること
- ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること
【名言】
- 「やられたらやり返す。倍返しだ！」
- 「やられたらやり返す。倍…いや、三人まとめて1000倍返しだ！」
- 「大事なのはどこで働くかじゃない。どう働くかだ」
【エピソード】
シリアスな仕事モードの顔から家庭でのリラックスした顔のギャップも魅力。同期の仲間だけに見せる顔や後輩に向ける優しさなど、さまざまな面を見せることで、半沢直樹という一人の人間として魅力的な主人公となりました。
堺雅人さんは半沢について「まっすぐで熱い、本当にいいヤツ」と語り、自分とは距離があると感じていたそうです。
半沢は極端なので「社会人の皆さんは、あまり真似をしないほうがいいかもしれません」とのこと。
大和田暁 (演：香川照之)
おおわだあきら
東京中央銀行常務取締役
歴代最速、最年少で常務に上り詰めた切れ者。自分の意に反する部下は容赦なく切り捨てる。半沢の父親が借金苦で自殺した際の担当者で、半沢が憎しみを持つ因縁の相手。
【名言】
- 「施されたら施し返す、恩返しです」
- 「君はもう、おしまいです。お・し・ま・い…DEATH」
- 「死んでも嫌だねー！帰りなさい！負け犬・半沢直樹君！」
【エピソード】
悪役として嫌な上司を見事に演じた『半沢直樹』大ヒットの立役者。毎回どんな名言が飛び出すのか楽しみにしていた視聴者も多く、大和田常務の憎たらしさが「倍返し」を引き立てました。
香川さん自身は常務という「采配を振るう人」に大事なことは、”こだわらないこと”だと言います。
「采配というのは、人にやらせることであって、自分でこだわりを持ってはいけない。芝居もそうだが、人をたたせて、その人に任せることが采配というもの」
大和田常務とは真逆の考えを持っているようです。本当に芝居が上手いということですね。
渡真利忍 (演：及川光博)
とまりしのぶ
東京中央銀行本部 融資部審査グループ調査役
半沢の同期で親友。第2シリーズでは企画グループに異動し、融資部次長に昇進している。
銀行内きっての情報通で、陰ながら半沢をサポートする。半沢の良き理解者であり、腹を割って話せる数少ない味方の一人。
【エピソード】
ドラマの人気の秘訣は「半沢直樹が視聴者の言いたくても言えないことを思いっきり代弁してくれる、その痛快さが一番のポイント」と語る及川さんは、「渡真利は裏切るの？」とよく聞かれていたそうです。
近藤直弼 (演：滝藤賢一)
こんどうなおすけ
タミヤ電機 総務部長
半沢、渡真利とは同期入行の仲間。同期の中で最も早く出世したエリートだったが、上司のパワハラや過度なノルマによるストレスから精神的に不安定となり休職。出世コースから外れ、タミヤ電機へ出向となった。
【エピソード】
滝藤賢一さんは『半沢直樹』の近藤役で広く知られるようになりました。その後の活躍はいうまでもなく、忙しすぎて第2シリーズには出演していません。
黒崎駿一 (演：片岡愛之助)
くろさきしゅんいち
国税庁大阪国税局査察部統括官
オネェ口調が特徴の大人気キャラ。第2シリーズでは「証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官」と長すぎる肩書きで登場。
半沢の宿敵として何度も対峙するが、「直樹」と呼ぶなど、実は半沢のことは嫌いではない。
【名言】
「あなたのことなんて大っ嫌い！だから最後まで、私が大っ嫌いなあなたでいてちょうだい。半沢次長」
【エピソード】
片岡愛之助さんも『半沢直樹』で知名度が上がった役者のひとり。ドラマ出演にあたり「歌舞伎役者がオネェをやるのはご法度に近いくらい、よくないと言われる。実際に言われました」と批判もあったと話しています。
伊佐山泰二 (演：市川猿之助)
いさやまたいじ
東京中央銀行 証券営業部部長
周囲からは「大和田の愛弟子」と呼ばれ、大和田が頭取に出世すれば自分を取締役まで引き上げてくれると期待していた。そのため大和田を失脚させた半沢に恨みを抱き、異常なまでに敵対視する。
半沢たちに暴かれた電脳雑技集団の不正を見抜けず、「立て直し」との名目で電脳雑技集団へ出向となった。
【エピソード】
「詫びろ」「お前の負けぇー！」など名言も多数。第2シリーズの悪役として半沢と敵対しました。
大和田に対して「土下座野郎」と言い放つシーンは「シリアスなのに面白すぎる」と大反響。大和田に尽くしていたのは自分の出世のためでした。
顔芸ともいわれる演技に世間やメディアは大盛り上がりでしたが、猿之助さん自身は「反響は長く続かない」と冷静に受け止めながら、世間の反応を楽しんでいたようです。
瀬名洋介 (演：尾上松也)
せなようすけ
スパイラル代表取締役社長
お金に苦労しながら育った過去を持つ。同僚の加納と清田の3人でスパイラルを立ち上げ、検索エンジン「スパイラル」を開発。一躍IT業界を牽引する企業に成長させた。
スピンオフドラマから第2シリーズの第一部、電脳雑技集団によるスパイラル買収のパートで登場。セントラル証券の森山(賀来賢人)とは中学時代の同級生で親友の間柄。
【エピソード】
歌舞伎役者の先輩たちの”顔芸”に刺激を受け、「オレもやる」と対抗心が芽生えたそうです。先輩たちの芝居を観てからは「若干、大げさにやるシーンを増やした」とのこと。
森山雅弘 (演：賀来賢人)
もりやままさひろ
東京セントラル証券 営業企画部 調査役
セントラル証券のプロパー社員でロスジェネ世代。就職氷河期真っ只中の世代のため、好景気というだけで大量採用されたバブル世代に反感を持っている。
電脳雑技集団の大型買収案件では経験不足からチームを外されるが、企業の本質を見抜くセンスを半沢に認められ仕事に対する熱意を見せ始める。
スパイラルの瀬名(尾上松也)とは中学時代の同級生で、お互い剣道部に所属していた親友。瀬名を助けたいという想いと仕事に対するプライドから、スパイラル買収を防ぐために奔走する。
【エピソード】
歌舞伎役者らのオーバーな演技が話題となる中で、抑えた演技力を見せ高い評価を得た賀来賢人さん。『今日から俺は！』のコミカルな役とのギャップも話題となり、演技のふり幅に注目が集まりました。
浜村瞳 (演：今田美桜)
はまむらひとみ
東京セントラル証券 営業企画部 調査役
セントラル証券のプロパー社員。情熱を持って仕事に向き合う女性で、上司である半沢に憧れを抱いている。
新人研修中は情報システム部に所属し、社内の新トレーディングシステム導入プロジェクトのメンバーに選ばれた。
スパイラルの高坂(吉沢亮)らと一緒に仕事をした経験があり、上司の策略で謹慎処分になった際には高坂の協力により身の潔白を証明した。
職場に復帰してからは営業企画部所属となっている。
【エピソード】
『半沢直樹』 が放送されていた頃はまだ小さく、「当時は言葉の意味も分からないものが多かった」という今田美桜さん。子どもながらに「倍返しだ！」 の迫力は印象に残っていたそうです。
今田美桜さんは2025年度前期のNHK朝ドラ『あんぱん』のヒロインに決定。さらなる飛躍が期待されます。
半沢花 (演：上戸彩)
はんざわはな
半沢直樹の妻
結婚前はフラワーアレンジメントの仕事をしていたが、結婚を機に専業主婦として半沢を支えている。
夫想いで料理上手。思ったことをすぐ口にするタイプで、さすがの半沢も花にはかなわない。時にその言葉が半沢の心の救いになり、仕事の問題解決のヒントにつながることもある。
社宅での奥様会は気が進まないが、参加しているのは「銀行での直樹の立場が少しでも良くなれば」との思いから。
第2シリーズでは自宅でフラワーアレンジメントの教室を開いている。
【名言】
「仕事なんかなくたって、生きていれば何とかなる。生きていれば、何とかね」
【エピソード】
上戸彩さん演じる半沢花は『半沢直樹』におけるオアシスのような存在です。半沢家のシーンでは視聴者にホッと一息つかせるだけでなく、花との会話によってストーリーをわかりやすく伝える役割も担っていました。
花の言葉に励まされたのは、きっと半沢だけではないでしょう。SNSでは「理想の奥さん」「結婚したい」と評判です。
U-NEXTで視聴できる堺雅人の出演作おすすめ3選
堺雅人さんは日本でトップクラスの演技派俳優ですよね。他の作品も見てみたいという方に、U-NEXTで視聴できる堺雅人さんの出演作をおすすめします。
①VIVANT(2023年)
出典：U-NEXT公式X
監督：福澤克雄
出演：堺雅人 / 阿部寛 / 二階堂ふみ / 役所広司ほか
【あらすじ】
1億ドル誤送金事件への関与を疑われた丸菱商事の社員・乃木憂助(堺雅人)は、事件の損失130億円を回収するため中央アジアのバルカ共和国へ向かった。
乃木は金の受取人であるテロリスト・ザイールを見つけ出すも、ザイールは返金を拒否し「お前がヴィヴァンか？」と謎の言葉を告げ自爆。爆発に巻き込まれた乃木は警視庁公安部の野崎守(阿部寛)に救出される。
爆破事件の容疑者として現地警察に追われる中、野崎や協力者のドラムとともに「ヴィヴァン」の謎に迫っていく。
【見どころ】
『VIVANT』では謎の多い主人公・乃木憂助を演じ、考察ブームを巻き起こしました。「半沢」のイメージだけではなく、作品によってさまざまなキャラクターを演じられるところが日本屈指の演技派・堺雅人の魅力です。
『VIVANT』での決め台詞は「この美しき我が国を汚すものは、何人たりとも許さない。 命に従い、お前を排除する」でした。
福澤監督曰く、7話の薫(二階堂ふみ)とのメッセージに大きなヒントが隠されているとのこと。
②鍵泥棒のメソッド(2012年)
監督：内田けんじ
出演：堺雅人 / 香川照之 / 広末涼子
「どんでん返しの名手」内田けんじ監督の痛快コメディ。人生が入れ替わった2人の男と、計画的に結婚したい1人の女の物語。
【あらすじ】
銭湯で見かけた羽振りのいい男・山崎が転倒して記憶喪失に。売れない貧乏役者の桜井は、出来心からロッカーの鍵をすり替える。彼になりすまして借金を返すが、実は山崎は伝説の殺し屋・コンドウだった。
一方、自分を「桜井」だと思い込んで役者の道を生きる山崎は、婚活中の編集長・香苗と出会う。香苗は真面目で几帳面な山崎に惹かれ逆プロポーズ。複雑に絡み合う3人の行く末は？
【見どころ】
堺雅人と香川照之の共演作。2人とも『半沢直樹』とは全く違うキャラクターを演じています。
内田けんじ監督の脚本は日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞。緻密なストーリー展開と巧みな伏線回収、役者の演技力が見どころの名作です。
③ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年)
監督：中村義洋
出演：竹内結子 / 阿部寛 / 堺雅人
『チーム・バチスタの栄光』の続編にあたる、2009年公開の映画版。原作は海堂尊の小説「白鳥・田口シリーズ」です。
【あらすじ】
「チーム・バチスタ事件」を解決した東城大学付属病院の医師・田口公子(竹内結子)の元に、ある日1通の告発文書が届く。それは救命医療センター長の速水(堺雅人)と医療メーカーの癒着を告発するものだった。
その矢先、医療メーカーの支店長が自殺。田口は厚労省の切れ者・白鳥圭輔(阿部寛)とともに、疑惑の究明に乗り出した。
【見どころ】
『VIVANT』の野崎役・阿部寛さんとの共演作です。
堺雅人さんは「ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)」の異名をもつ冷酷非道な天才救命医・速水を熱演。
この作品で、第33回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞しました。
以上、U-NEXTで配信されている堺雅人さんの出演作品を紹介しました。ぜひ視聴してみてくださいね。
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Pandra TVはサービス終了
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まとめ：U-NEXTで『半沢直樹』シリーズを全部無料で楽しもう
いかがでしたか？
ここまで、ドラマ『半沢直樹』を見るべき理由や無料で見られる動画配信サービスについて解説してきました。
あらためて、ドラマ『半沢直樹』の魅力はこちら。
- 「倍返しだ！」など名言、名台詞が満載
- 出演キャスト陣のドラマ史に残る名演技
- 「正しいものは正しい」という、スカッとする逆転劇
まだ見たことがない方はぜひ。
いつも組織の中で戦っている方、パワハラ上司に倍返ししたい方、スカッとストレス発散したい方は、もう一度『半沢直樹』を見返してみてはいかがでしょうか？
きっと、半沢に勇気をもらえるはずです。
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