自販機のサブスク?
みなさんは普段自販機で飲み物を購入することはありますか?
私はあります!
なんなら平日は毎日2~3回は使っています!
まぁこんなこと自慢にもなんにもならないんですけども(笑)
飲料自販機で売られている飲み物ってちょっと高いんですよね。
スーパーでは80円前後で買えるのに自販機だと160円とか。
分かっているけどついつい自販機で購入しちゃう。
だってレジに並んで買うよりも早くて、道を歩いていればどこにでもあるからね!
ただ便利な反面、出費はかさみます。
水筒を持って出歩けばそれで解決なんでしょうけど、荷物も増やしたくないし帰ってきて水筒を洗うのもめんどくさい。
夏は水筒の水だけじゃ足りないし。。。
まぁ自分でも驚くくらいのズボラさです(笑)
ズボラのくせに出費は気にするという非常にタチの悪い私。。。
「自販機にもサブスクあったよな」「今のペースで買うならサブスクに入った方がお得になるんじゃない?」ふとそんな考えがよぎりました。
ということで今回は、同じズボラーな皆さんの先陣を切って自販機のサブスクについて色々と調べてみたいと思います!
自販機で買うとなぜ高いのか
サブスクを調べる前に、なぜ自販機とスーパーではこんなにも価格差があるのかという部分のお話をしてみましょう。
これは商品流通の仕組みが大きく異なるからというのが理由です。
簡単に言えば、自販機はメーカーの希望する小売価格。
スーパーは大量仕入れによりメーカー希望小売価格よりも安くなった値段なんです。
スーパーで買う飲み物が安い理由
普段飲んでいる飲料製品は、コカ・コーラやサントリー、アサヒ飲料といった「飲料メーカー」によって開発・製造されています。
メーカーは基本的に、自分たちの売り場を持っていません。
スーパーやコンビニといった「小売」に商品を買ってもらい店頭で販売してもらうことで世の中に自分たちの商品を流通させているのです。
メーカーと流通の間には「卸業者」を挟むケースもありますが、ここら辺の話は今回は省略します。
「メーカー」の商品を「小売」が購入する場合、広い店頭には数多くの商品が必要になりますよね。
またお客さんの出入りも多く、購買の流れが速いことから同じ商品でも大量の在庫を抱えておく必要があります。
同じ商品を大量に購入するにあたって、みなさんなら「いっぱい買うんだからちょっと安くしてよ」と、こんな風に思いません?
実際にスーパーなどの「小売」が仕入れる際も、仕入れ量が多いほど仕入れ値が安くなる傾向にあります。
「小売」側もなるべく安く仕入れた方が自分たちの利益が増えるので、仕入れ交渉はかなり重要です。
また「小売」側の視点に立ってみれば、同じ商品でもライバル店よりも安く売った方がお客さんが来てくれるので、販売価格を大きく下げようと考えます。
「安く仕入れて安く売る」、これが商売の基本です。
小売とメーカーのパワーバランス
「メーカー」側にとっても価格競争は非常に重要となります。
商品自体での差別化はもちろんですが、同じような商品は他の「メーカー」でも開発されていきますよね。
似たような商品が並んだ際、自分たちの商品を「小売」に取り扱ってもらう為には、ライバル「メーカー」が提示している金額よりも安い価格設定にする必要があるんです。
メーカーは「売り場」がないと商品を販売できません。
一概には言えませんが、小売>メーカーというパワーバランスになりやすいといった背景があります。
メーカーが設定した「希望小売価格」と実際の「店頭販売価格」には大きな乖離があるのは、そういった理由によるものと理解してもらえればと思います。
自販機の立ち位置
さきほど、「メーカーは基本的に、自分たちの売り場を持っていない」と記しましたが、正確には直営店や自社通販サイトなどで自分たちで売り場を持つことも可能です。
飲料メーカーにとっては、自販機も「自分たちの売り場」の1つとなります。
時間をかけて開発した商品をわざわざ安い価格では販売しませんよね?
自販機内での飲み物の値段がスーパーよりも高い理由は、しっかりと自分たちが設定した「希望小売価格」で販売しているからなんです。
ちなみに
自販機は飲料メーカーが直接運営している「メーカー機」に加え、複数のメーカーの製品が混ざった「ミックス機(白ベン)」と呼ばれる種類が存在します。
「メーカー機」は基本そのメーカーが開発した商品の販売が基本です。
一方「ミックス機」は、ベンディング会社があらゆるメーカーの商品を仕入れて1つの自販機で販売しています。
また、「メーカー機」は各飲料メーカーにより自販機のカラーがある程度決まっていることも特徴です。
コカ・コーラ=赤、サントリー=青、アサヒ飲料=青といった配色に見覚えはありませんか?
反面、「ミックス機」は白を基調としたものが多く、業界では「白ベン」と呼ばれているんです。
もちろん「メーカー機」の中でも白をベースとしたものは存在します。
例えば、伊藤園=白×緑×青、ダイドー=白×オレンジといったような具合に。
また「メーカー機」にはいずれも企業ロゴが大きく配置されているので、一目でどの会社の自販機かが分かりますね。
自販機のメリット
そんな自販機を利用するメリットはなんでしょうか。
パッと出てくるのはこんな感じでしょうか。
- 購入がスムーズ
- 温度管理がされている
- 無人販売なので人との接触がない
- 自販機限定商品がある
- お店が近くにない時でも自販機ならすぐ見つけられる
購入がスムーズ
自販機が混んでいる光景ってほぼ見たことないですよね(笑)
お店で買う時のようにレジに通す必要がないのですぐに購入できます。
今では交通系ICや電子マネー決済ができる自販機も一般的となっているので、購入には10秒もかからないです。
温度管理がされている
自販機の特徴は、自販機内でしっかりと温度調整がされている点です。
夏なら冷たく、冬なら温かい飲み物がいつでも出てきます。
アサヒ飲料では-5℃の「三ツ矢サイダー」が飲める氷点下自販機というのを展開していますね。
無人販売なので人との接触がない
これは2020年のコロナ禍以降で注目されるポイントとなるでしょうか。
文字通りの「自動販売」なので、人と接触することなく商品を購入することが可能です。
2020年以降は、ボタンや取り出し口などに対し「抗菌仕様」を施した自販機が増えています。
ダイドーでは足で操作する自販機も開発されていましたね。
自販機限定商品がある
自販機で売られている飲み物の中には、自販機でしか買えない商品も多数存在します。
特にJR東日本のエキナカに設置されている「acure」自販機はオリジナル商品を多く取り揃えているので、エキナカでしか買えない商品が目立ちます。
お店が近くになくても自販機ならすぐ見つかる
現在自販機は全国に400万台超(2021年12月末時点)が設置されています。
データ出典:https://www.jvma.or.jp/
これは券売機や食品自販機なども含んだ数字ですが、清涼飲料だけに限定しても約200万台と自販機全体の50%が飲料自販機です。
自販機のサブスク2社の特徴
現在飲料自販機でサブスクリプションサービスを展開しているのは、コカ・コーラの自販機とJR東日本のエキナカで展開されている「acure」自販機の2つです。
自販機のサブスクは、毎月定額で好きな飲み物が購入できるというサービスになります。
Coke ON Pass(コカ・コーラ)
コカ・コーラが提供する自販機のサブスク「Coke ON Pass」。
コカ・コーラと言えば、アメリカのアトランタに本社を構え、現在世界各国に製品を展開している飲料メーカーの最大手です。
日本国内の飲料業界においてもトップシェアを誇り、自販機の展開台数も他メーカーを圧倒しています。
「Coke ON Pass」は、2021年に開始した比較的新しいサービスです。
サービス対応自販機は全国37万台。
「Coke ON Pay」のステッカーが貼ってある自販機が目印です。
プラン内容と利用料金
「Coke ON Pass」には2つのプランが用意されています。
■1日1本!どれでもプラン
月額:2,700円(税込)
1日1本、最大31本が飲めるプランです。
1ヵ月毎日1本の飲料を購入した場合、通常なら160円×30日で約4,800円かかりますが、定額プランを利用すれば2,100円分お得になります。
毎日利用すれば、1本あたりの値段は90円です。
■フリー20プラン
月額:1,980円(税込)
1日1本、最大20本が飲めるプランです。
20日毎日購入した場合、通常なら160円×20日で約3,200円かかりますが、定額プランを利用すれば1,220円分お得になります。
20日利用すれば1本あたり99円。
なおこちらのプランの申し込みは毎月1~9日までとなっており、期間限定でもあるため今後プランの変更や停止となる場合があるようです。
決済は各種クレジットカード、Apple Payに対応。
利用方法
携帯アプリ「Coke ON」をダウンロードします。
ログイン後、「Coke ON Psaa」に申し込みを行いましょう。
当日から利用可能で、対応自販機に携帯をかざしアプリ上で欲しい飲み物の画面を自販機に向かってスワイプすると、商品が自販機から出て来ます。
every pass(JR東日本グループ)
「every pass」は、2019年に飲料自販機業界初のサブスクサービスして展開されました。
サービスリリースから今日まで登録には人数制限がかけられており、新規会員募集の際は毎回多数の応募が殺到しているんです。
サービスを運営するのはJR東日本グループのJR東日本クロスステーション。
JR東日本のエキナカを中心に自販機を展開しており、飲料メーカーの商品とともに多数のオリジナル商品を販売しています。
プラン内容と利用料金
「every pass」には2つのプランが用意されています。
■アキュアメイドプラン
月額:980円(税込)
「アキュアメイド」ブランド(オリジナル商品)のなかから、毎日1本が受け取れます。
1ヵ月約1,000円で毎日1本の飲み物がもらえるって結構すごいですよね(笑)
1本160円だとしても、1週間受け取っただけで元がとれちゃいます。
ただし、1人につき1ヵ月の利用制限があり、期間終了後は自動的に次のプランへと移行します。
■プレミアムプラン
月額:2,980円(税込)
※初月~6ヵ月間は2,480円(税込)
「アキュアメイド」ブランドに限らず、サービス対応自販機にあるドリンクから毎日1本受け取れます。
取り扱いがあれば、他の飲料メーカーの商品も受け取れるのがポイントです。
支払い方法は各種クレジットカードとなります。
利用方法
まずは携帯から「アキュアパス」アプリをダウンロードします。
アキュアメンバーズへと登録し、応募フォームからプランを選択し応募します。
登録には人数制限がかけられている為、当選結果の発表を待ちましょう。
当選した場合、利用時にアプリ内で飲料を選択し、発行されるQRコードを対応自販機(画像)にかざすことで商品が受け取れます。
なお、外れてしまっても500円で1週間だけサブスクが利用できる「アキュアメイドプランお試しチケット」が配布されますよ。
新規ユーザー募集期間
最新の会員募集期間は2022年6月22日12:00~7月5日23:59となっています。
今回は「アキュアメイドプラン」2,000人、「プレミアムプラン」1,000人の募集です。
どうせなら、アキュアメイドプランを狙いたいですね!
2社のサービスの比較
「Coke ON Pass」と「every pass」のメリットとデメリットをまとめてみましょう。
Coke ON Passのメリット
- 街中でも利用できる。
- 対応台数が全国37万台と多い。
- 毎日自販機で買っている場合、毎月約2,000円もお得になる。
Coke ON Passのデメリット
- 本当に節約したい場合、同じ商品をスーパーで買った方が安い
every passのメリット
- オリジナル商品はスーパーには売ってない
- 1ヵ月約1,000円で毎日1本受け取れるプランが断然お得
every passのデメリット
- エキナカでしか受け取れない
- 競争率が高い
自販機ヘビーユーザーなら断然サブスクがお得!
今回は自販機にまつわる情報と自販機のサブスク2サービスをチェックしてみました。
私みたいに毎日自販機を利用している人の場合は、サブスクに入った方が断然お得です!
ただし、飲料メーカーだとコカ・コーラしかサブスクの展開はなく、他のメーカーの商品が好きな人にとっては選択肢がないのが現状です。
「every pass」の「プレミアムプラン」なら色々なメーカーの飲料が選択できますが、こちらはなかなか競争率が高く、当選確率が低いのがネックですね。
なかなか判断が難しい!
でも今回の記事を通じて、「自販機のサブスクがあるんだ」ということだけでも知ってもらえたら嬉しいです。
ジュースの飲み過ぎは良くないですが、水分補給は大切。
喉の渇く夏に向けて、しっかりと自己管理をしていきましょう!
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