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ほとんどの仮想通貨プロジェクトは海外で展開されていることもあり、独自の英語のスラングや略語が多くあります。
本記事では、「仮想通貨」の英語表現やAMA、ALなど、英語の略語について、初心者向けに解説します。
英語表現を理解することは、プロジェクトの理解速度が速まることにつながるでしょう。
初心者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨は英語で「Cryptocurrency」
「仮想通貨」は英語で「Cryptocurrency」といいます。
Cryptocurrencyは、そのまま「Crypto=暗号」「Currency=通貨」という2つの単語を組み合わせた言葉です。
1993年に作られたデジタル通貨「eCash」が登場した時にはすでに「Cryptocurrency」という言葉が存在していました。
その後、ビットコインが誕生した2009年以降、急速に広まったと言われています。
「Cryptoassets」との違い
「Cryptocurrency」とよく似た言葉として、「Cryptoassets」というものがあります。
Cryptoassetsは、「Crypto=暗号」「Assets=資産」を組み合わせた言葉で、そのまま「暗号資産」を意味する単語です。
ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨(仮想通貨)はもちろん、NFTなど、ブロックチェーン上でのさまざまな形態のデジタル資産も含まれます。
一方、「Cryptocurrency」が表すのは、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨のみ。
つまり、以下の違いがあります。
「暗号資産(Cryptoassets)」・・・NFTなど仮想通貨以外のデジタル資産も含まれる
「Cryptocurrency(暗号通貨)」・・・暗号通貨(仮想通貨)のみを表す
仮想通貨の英語の略語は「Crypto」
「Cryptocurrency」を「Crypto」と略す人も見られます。
しかし、この場合の「Crypto」は、「Cryptoassets」の方を表していることが多く、仮想通貨以外のデジタル資産も含んでいることが多いようです。
加えて、本来「Crypto」とは、「暗号」や「暗号学」を意味する英単語です。
「Crypto」のすべてがWeb3関連を表しているとは限らないため、文脈で理解することが大切と言えるでしょう。
仮想通貨業界でよく見る略語一覧│AMAやALとは?
仮想通貨の業界には、さまざまな英語の略語があります。
例えば、X(旧Twitter)で「AMA」や「AL」という言葉を見かける方も多いのではないでしょうか?
ここからは、主にSNSで使われている仮想通貨の略語について紹介します。
AMA│Ask Me Anything(何でも聞いてください)
AMA(Ask Me Anything)とは…
XやDiscordで行われる、ライブ配信のこと。質疑応答。
AMAとは、「Ask Me Anything」の頭文字を取った略語です。
その名のとおり「私に何でも聞いてください」という意味で、プロジェクトのマネージャーやファウンダーがプロジェクトの概要について説明したり、ユーザーの質問に答えたりするライブ配信のことを指します。
主にWeb3に関連するギルドやインフルエンサーのXで行われることが多く、参加すると何かしらの特典がもらえることも。
XやDiscordで事前に質問を募集している場合もあるので、興味があるプロジェクトのAMAを見かけたら、参加してみるといいでしょう。
AL│Allow List(優先購入権)
AL(Allow List)とは…
新作のNFTなどを一般販売よりも早く購入できる、優先購入権のこと。
ALとは、「Allow List」の頭文字を取った略語です。
NFTなどの優先購入権を指し、一般販売よりも早く購入できる権利のことを言います。
ALはXでのキャンペーンや、AMAの参加特典として配れることが多いようです。
そのため、ALはプロジェクトを応援している人が多ければ多いほど入手困難となります。
先行販売では、一般販売よりも安い価格で購入できる場合があり、ALを獲得するためには情報収集が欠かせません。
なお、先行販売に参加できることが確定した「確定AL」や、ALを持っている人の中からさらに先行順となる「通常AL」を分けているプロジェクトもあるため、注意が必要です。
WL│White List(優先購入権)
WL(White List)とは…
新作のNFTなどを一般販売よりも早く購入できる、優先購入権のこと。ALと同じ。
WLとは、「White List」の略語で、ALと同じく優先購入権のことを指します。
ALもWLも意味は全く同じで、元々はWLの方が主に使われていました。
しかし昨今、許可するリストとして「White List」、拒否するリストとして「Black List」と使うことは人種差別的であるとして、AL(Allow List)が使われるように。
今でも「WL」の方を使っている人は、昔から仮想通貨の業界にいる人と言えるかもしれません。
PFP│Profile Picture(プロフィール画像)
PFP(Profile Picture)とは…
SNSのプロフィール画像のこと。SNSアイコン。
PFPは、「Profile Picture」の略語です。
「SNSアイコン」や「トプ画」とほぼ同等の意味で、例えば自身が保有しているNFTをSNSのプロフィール画像に設定することを「PFPにする」と言います。
PFPもNFTの使用用途のひとつとして知られていますが、買っていないNFTでもアイコンにできてしまうところがデメリットです。
買ったNFTのみPFPにするようにしましょう。
仮想通貨の資金周り用語│ICO・IEOとは?
ここからは、仮想通貨の資金調達などに使われる用語を紹介します。
一文字変わるだけで意味が異なるため、覚えておきましょう。
IEO│Initial Exchange Offering(取引所を介した資金調達)
IEO(Initial Exchange Offering)とは…
仮想通貨の発行組織が、取引所を介して資金調達を行う方法のこと。
IEOとは、Initial Exchange Offeringの頭文字を取った言葉で、仮想通貨取引所で行われる資金調達方法です。
取引所を介して仮想通貨を先行販売することで、発行組織側は資金を調達でき、購入側は上場時よりも安く仮想通貨を買うことができます。
IEOでは取引所を介するため、取引所が審査を行い、認めた仮想通貨のみIEOを実施できるところが大きな特徴です。
そのため、ICOに比べて信頼性が高いとされています。
ICO│Initial Coin Offering(取引所を介さない資金調達)
ICO(Initial Coin Offering)とは…
仮想通貨の発行組織が、取引所を介さずに資金調達を行う方法のこと。
ICOは、Initial Coin Offeringの頭文字を取った言葉です。
通常の仮想通貨取引所や分散型取引所を介さずに、専用のウェブサイトやプラットフォームを通じて、仮想通貨を先行販売する方法を指します。
IEOと違って誰でも簡単に仮想通貨を販売できてしまうため、ICOの登場当初は資金の持ち逃げが多発しました。
中国では、2017年からICOが全面的に禁止されているほどです。
日本ではICOは規制されていませんが、IEOに比べて安全性が低く、初心者にはおすすめできないと言えるでしょう。
IEOとICOの違いは仮想通貨取引所にある!
このように、IEOとICOの違いは、仮想通貨取引所を介するかどうかという点にあります。
元々仮想通貨はICOが主流でしたが、資金の持ち逃げなどの詐欺が多発したため、誕生したのがIEOです。
IEOは取引所を介するため、ある程度の信頼性が保証されており、ユーザーは安心して仮想通貨を購入することができます。
一方で、ICOには仮想通貨の発行側にしかメリットがありません。
そのため、初心者の方は、IEOへの参加がおすすめです。
仮想通貨の基本的な英語集
仮想通貨に関する情報は、まだまだ英語の方が多く、日本人にとって情報収集が難しい分野でもあります。
そこでここからは、仮想通貨の基本的な英語について紹介します。
簡単な英語を覚えておくだけでも、情報収集の効率がグンと上がることでしょう。
仮想通貨の法律に関連する英語
仮想通貨の法律に関連する英語は、無数に存在します。
中でも、以下の単語はよく使われるため、覚えておきましょう。
- Regulation:規制
- Anti-Money Laundering (AML):反マネーロンダリング
- Know Your Customer (KYC) :本人確認
- Securities:証券
- Exchange:取引所
- Governance:ガバナンス
- Taxation:課税
- Decentralized Autonomous Organization (DAO):分散型自律組織
Regulation(レギュレーション)やGovernance(ガバナンス)は日本語でも使うため、知っている方が多いのではないでしょうか。
「Know Your Customer(KYC)」も、仮想通貨取引所で口座開設する際に高確率で登場する英語です。
これは日本語で言うところの「本人確認」で、本人確認書類などを取引所に提出し、口座開設者がきちんと本人であるかどうかの確認を行います。
仮想通貨取引に関連する英語
取引所で使える英語表現はいくつか存在します。
- Bid:買い注文
- Ask:売り注文
- Spread:スプレッド
- Limit Order:指値注文
- Market Order:成行注文
さらに、「Bid」(買い注文)、「Ask」(売り注文)、「Spread」(スプレッド:買い価格と売り価格の差)等の取引に関する用語は日常的に用いられることでしょう。
具体的な取引をする際には、「Limit Order」(指値注文)や「Market Order」(成行注文)といった注文方法も重要です。
仮想通貨のスラング紹介!DYORは何の略語?
このように仮想通貨業界にはさまざまな略語があります。
ここからは、中でも仮想通貨業界でしか使われていないスラングについて見ていきましょう。
DYOR│Do Your Own Research(自分で調べてください)
DYOR(Do Your Own Research)とは…
投資などの前に自身でリサーチを行い、納得してから投資してくださいという意味。
DYORは、「Do Your Own Research」の略語で、そのまま「自分でリサーチしてください」という意味です。
仮想通貨業界では法整備が追いついておらず、まだまだ詐欺が横行しているという現状があります。
そこでインフルエンサーなどがプロジェクトについて発信するときに、「自分で調べてくださいね」と付け加えることで、「何があっても私は責任を負いませんよ」という意味を付随しているのです。
また、「DYOR」をつけることで、投資助言と捉えられることを回避する意味もあります。
HODL│Hold(売却せずに持ち続ける)
HODLとは…
特定の銘柄やNFTを、売却せずに持ち続けること。
HODLとは、「Hold(持つ)」という単語のスペルミスから生まれたとされるスラングです。
意味は「Hold」と同じく、NFTや仮想通貨を価格変動にも負けずに持ち続けることを指します。
読み方は「ホーディル」や「ホードル」。
日本語では「ガチホ(ガチでホールドする)」というスラングにも似ているでしょう。
WAGMI│We’re All Gonna Make It(私達はみんな成功する)
WAGMI(We’re All Gonna Make It)とは…
「みんな成功する」「みんなうまくいく」という意味。みんなで成功を目指すときに使う。
WAGMIは、「We’re All Gonna Make It」の頭文字を取ったスラングです。
仮想通貨は価格推移が激しく、市場が不安定になることが多々あります。
そんな時、コミュニティメンバー間や友人間で励まし合う際に使われるスラングです。
意味は、「私達はみんなうまくいく」!
励まし合いの他にも、プロジェクトの成功を願って使われることもあります。
まとめ|仮想通貨の英語や略語は覚えれば簡単!
本記事では、「仮想通貨」の英語の言い方や、よく使われる略語について解説しました。
仮想通貨の情報は今も英語が主流で、日本語での情報はインフルエンサーなどから得るしかありません。
しかし、その発信者が翻訳を間違えていると、自身も間違った情報を信じてしまう可能性があります。
自身を守るために、簡単な英語だけでも覚えておくことが大切です。
- Cryptocurrency:仮想通貨(仮想通貨のみを指す)
- Cryptoassets:暗号資産(仮想通貨やNFTなどのデジタル資産を含む)
- AMA(Ask Me Anything):XやDiscordで行われる、ライブ配信のこと
- AL(Allow List):優先購入権
- WL(White List):優先購入権(ALと同じ)
- PFP(Profile Picture):SNSのプロフィール画像
- DYOR(Do Your Own Research):自身でリサーチを行い、納得してから投資してください
- HODL:特定の銘柄やNFTを、売却せずに持ち続ける
- WAGMI(We’re All Gonna Make It):「みんな成功する」「みんなうまくいく」
- IEO(Initial Exchange Offering):取引所を介して資金調達を行う方法
- ICO(Initial Coin Offering):取引所を介さずに資金調達を行う方法
- Regulation:規制
- Anti-Money Laundering (AML):反マネーロンダリング
- Know Your Customer (KYC) :本人確認
- Securities:証券
- Exchange:取引所
- Governance:ガバナンス
- Taxation:課税
- Decentralized Autonomous Organization (DAO):分散型自律組織
- Bid:買い注文
- Ask:売り注文
- Spread:スプレッド
- Limit Order:指値注文
- Market Order:成行注文