ビットコインを持ってる人は実際どのくらいなの?日本は4%?

【結論】
日本では、総人口の約4%に相当する499.8万人以上が仮想通貨を保有していると推定されています。

仮想通貨交換業者のクリプトドットコムによると、世界全体で仮想通貨を持っている人の数は、2023年末で5億8000万人以上にものぼるとされています。

これは、前年比34%増であることを表しているとのことです。

日本では、総人口の約4%に相当する499.8万人以上が仮想通貨を保有していると推定されています。

本記事では、ビットコインの基本的な知識などについて解説します。所有者の割合に至るまで深堀りしていきましょう。

ビットコインとは?世界初のデジタル通貨

ビットコインとは、2009年に発表された世界初のデジタル通貨です。

従来の通貨とは異なり、中央銀行や政府による発行や管理はなく、個々のユーザーによる取引の点検と承認によって成り立っています。

これにより、送金者と受け取り者が直接取引でき、中間者の手数料が発生しない等のメリットもあります。

ビットコインとブロックチェーン技術

ビットコインの取引はブロックチェーンという技術を用いて行われます。

ブロックチェーンとは…
情報のブロックをチェーン状につなげ、複数のコンピューター上に分散させて記録・管理する技術

ブロックチェーンは、情報を複数のブロックに分けてチェーン状につなげ、これを複数のコンピューター上に分散させて記録・管理する技術です。

一度記録されたデータは改ざんが非常に困難であり、これによりビットコインの取引の透明性や信頼性が保たれています。

このような特性はフィンテックやサプライチェーンなど様々な業界でも応用が考えられています。

ビットコインの利用方法|投資と決済

ビットコインの利用方法は大きく分けて2つあります。一つ目は投資として、二つ目は決済手段として活用する方法です。

投資としての利用は価格の変動を見込んで買ったり売ったりするもので、投資家の間で人気があります。

決済手段として活用する場合は、ビットコインが利用できる店舗で商品を購入したり、他のユーザーへ送金するといった方法があります。

ただし、投資として利用するのであれば価格の変動リスクを理解すること、決済手段として利用するのであればセキュリティ対策をしっかりと行うことが重要となります。

ビットコイン所有者の割合

ビットコインは誕生から10年以上が経過し、今なお多くの人に注目されている、最初の仮想通貨です。

その所有者の数は年々増加しているとされており、今後も注目度は上がっていくことが予想されています。

ここからは、ビットコイン保有者数とその割合について見ていきましょう。

ビットコイン所有者と全体人口との比較

ビットコイン所有者の数は、全体人口に対する比率で見ると、未だ一握りです。

例えば日本でのビットコイン保有者は、総人口に対してわずか平均4.2%しかいないとされています。

その他、全世界における仮想通貨などの保有者の割合は、以下のとおりです。

  • 仮想通貨保有者:5億8000万人(約7%)
  • ビットコイン保有者:2億9600万人(約4%)
  • イーサリアム保有者:1億2400万人(約2%)

逆に言えば、全体の96%がまだビットコインを所持していないということです。

そのため、これからの成長余地は大いにあると言えるでしょう。

ビットコインの所有者が伸びた理由

ビットコインの保有者数は、ビットコイン現物ETF承認への期待から、2023年4月頃〜2024年3月頃に大きく増加したとされています。

その他時系列は、以下のとおりです。

  • 2023年1月:価格が2万ドル回復
  • 2023年6月:複数の銀行がビットコイン現物ETFを申請して価格が上昇
  • 2023年10月:ビットコイン現物ETF承認が現実的になり、価格が上昇
  • 2023年12月:ビットコインが4万ドルに回復
  • 2024年1月:ビットコイン現物ETF承認で上昇
  • 2024年3月:価格が1,000万円を突破し、過去最高値を更新

特に2024年1月のビットコイン現物ETF承認のニュースは各国で取り上げられ、投資目的で保有する人が増加したと見られています。

このことから、ビットコイン保有の一番の理由は投資目的と言えるでしょう。

ビットコインのデジタルアセットとしてのマーケットシェア

ビットコインは、仮想通貨市場全体の54%のシェアを占めています。

2022年10月には40.2%だったシェア率が、2023年10月には54%にまで上昇しました。

これには、先述したビットコインETF承認の影響が強いと言われています。

ちなみに、次にシェア率が高い仮想通貨は、イーサリアムで、17%程度です。

ビットコインのトレンドと現在

ビットコインの保管方法にはいくつかの方法が存在しますが、それぞれに異なる特徴と注意点があります。

保管方法の選び方は、ビットコインの所持量や意図、技術的な知識、セキュリティーへの関心度などによって異なります。

ここからは、ビットコインの保管方法について説明します。

ビットコインの投資トレンドの変遷

ビットコインウォレットには主に、ホットウォレットとコールドウォレットの2種類が存在します。

  • ホットウォレット:インターネットに接続されているウォレット。利便性が高い。
  • コールドウォレット:インターネットから切り離されたウォレット。セキュリティが高い。

ホットウォレットは、インターネットに接続されている状態でビットコインを保管するウォレットで、スマートフォンやパソコンのアプリで使用できます。

利便性が高い一方、インターネットに接続された状態であるため、サイバー攻撃のリスクも高です。

コールドウォレットは、物理的なデバイスでビットコインを保管する方法で、一般的にはハードウェアウォレットやペーパーウォレットがあります。

インターネットから切り離された状態で保管できるため、セキュリティは非常に高いですが、取引を行う際には少々手間がかかります。

バブル時代のビットコイン

ビットコインウォレットを使ってビットコインの保管を行う場合、まずパスワードやPINコードの設定が必要です。

設定するパスワードは、他人に容易に接続されないような、複雑で長いものであることをおすすめします。また、定期的に変更することも重要です。

次に、二段階認証を設定することで、セキュリティレベルをより高めることができます。

二段階認証は、パスワードの他にも電話番号やメールでの認証を求めるもので、これにより不正アクセスを防止することができます。

ビットコインの現在|1000万円に到達

ビットコインは2024年3月に最高値を更新し、価格が1,000万円を突破しました。

価格がここまで急騰した理由は、ビットコインETF承認への期待以外に、ビットコインの半減期が到来することへの期待も含まれているとされています。

ビットコインの半減期は、これまで4年ごとに起こってきたマイニング報酬が半減する重大なイベントです。

2012年、2016年、2020年に半減期が到来した際、ビットコイン価格は559%から8069%も急騰してきたため、次回にあたる2024年4月の半減期も、大きな価格上昇を見せる可能性があります。

特に今回の半減期はETF承認後なこともあり、多くの人が注目しています。半減期が与える影響については、以下の記事をご覧ください。

ビットコインのトークン購入方法とおすすめ取引所

ビットコインは、インターネットで購入可能です。しかし、初心者の方にとってビットコインを買うことは簡単なことではないでしょう。

そこでここからは、ビットコインの買い方について紹介します。おすすめの取引所も合わせて紹介しますので、ぜひご覧ください。

仮想通貨取引所でビットコイン購入が可能

ビットコインは、各仮想通貨取引所にて購入可能です。

細かいやり方は取引所によって異なりますが、大まかな流れは以下のようになります。

  1. 取引所に日本円を入金
  2. 取引所で「ビットコイン」または「BTC」を選択
  3. 「購入」を選択
  4. 任意の枚数を購入

中には、クレジットカードでビットコインを買える取引所もあり、入金の手間がかからないためおすすめです。

仮想通貨取引所の選び方

仮想通貨取引所は、国内だけでも複数存在しますが、どの取引所を選ぶかは、何を重視するかによって異なります。

初心者の方は、以下のような点から取引所を選んでみましょう。

  • 手数料の安さ
  • サポート体制
  • 買いたい銘柄の取り扱いの有無
  • 画面の見やすさ・使いやすさ
  • アプリの見やすさ・使いやすさ

初心者の方にとって、特に重視したい項目は、サポート体制ではないでしょうか。

サポートが24時間365日稼働している取引所なら、なにかミスをしてしまっても迅速に対応してもらうことが期待できます。

おすすめの仮想通貨取引所

ここからは、具体的に各取引所の特徴を解説します。

  • GMOコイン
  • bitbank
  • bitFlyer
  • Coincheck
  • BITPOINT

初心者の方は、口座開設前に、しっかりと比較することが大切です。

GMOコイン|誰にでも使いやすい

GMOコインは、手数料が安いところが特徴の仮想通貨取引所です。

口座開設手数料や、仮想通貨の送金など、各種手数料が無料となっています。

さらに、豊富な26銘柄を取り扱っているところも魅力です。

「少額投資から始めてみたい!」という方向けに、100円から投資できるサービスも用意されています。

初心者の方におすすめの仮想通貨取引所です。

GMOコイン

bitbank|取引量国内トップクラス

bitbankは、豊富な38銘柄を取り扱っている仮想通貨取引所です。

仮想通貨取引所のうち、取引量国内ナンバーワンを誇っており(※2021年2月)、多くのベテラン投資家や初心者の方に利用されています。

公式サイトによると、預け入れた仮想通貨はオフラインのウォレットで保管されており、セキュリティも万全とのこと。

土日を含めた24時間リアルタイムで日本円を入金できるところも、使いやすいとして知られています。

bitbank

bitFlyer|100円から手軽に投資

ビットコインを1円から購入できる仮想通貨取引所、bitFlyer。

ビットコイン以外にも、リップルやイーサリアムなどの仮想通貨も、1円から売買可能です。

これまで7年間運営されていますが、一度もハッキング被害に遭ったことがないことでも知られています。

その他、売買手数料が無料だったり、三井住友銀行からの振込手数料が無料だったりするところも特徴です。

三井住友銀行を使っている方におすすめ!

Coincheck|積み立て投資が可能

アプリダウンロード数国内ナンバーワンのCoincheckもまた、非常に有名な仮想通貨取引所です。

29銘柄の現物取引ができ、初心者の方におすすめ!

自動積立やステーキングなど、関連サービスが充実しているところも特徴です。

取引手数料がかからないところも大きな魅力として知られています。

ビットコインなら500円から購入可能で、少額投資にも向いています。

コインチェック

BITPOINT|短期取引中心の方におすすめ

BITPOINTは、ここにしかない銘柄を複数取り扱っている、ユニークな仮想通貨取引所です。

国内では知名度が低い銘柄を、新規上場させることが多い取引所として知られています。

例えば、カルダノ(ADA)やジャスミー(JMY)などの仮想通貨は、BITPOINTが国内初上場でした。

知名度が低い銘柄を売買してみたい方におすすめです。

BITPOINT

ビットコインの取引

ビットコイン取引は、一般的にはユーザー間で行なわれます。

そのため、ビットコインの取引を始める前に、ビットコイン取引の基礎を理解することが重要です。

ここからは、ビットコイン取引について解説します。

ビットコインの取引量と価格の関係

ビットコインの取引量と価格には、深い関係があります。まずは、取引量と価格の違いを確認してみましょう。

  • 取引量:一定期間内に取引されたビットコインの総量
  • 価格:ビットコイン1枚あたりの値段

取引量は、一定期間内に取引されたビットコインの総量を示します。一方で価格は、ビットコイン1枚あたりの値段のことを表しています。

一般的に、ビットコインの取引量が増えると価格も上昇することが多いとされています。

理由は、需要が増えると供給が追いつかなくなり、価格が上昇するという、経済の基本的な法則によるものです。

しかし、ビットコインの価格は世界経済の動向や規制の変更など、さまざまな要因により変動します。それゆえ、取引量と価格の関係は一致しないこともあるようです。

ビットコインの取引トレンドと相場分析

ビットコインの取引は、トレンドと相場の分析が大切です。

ビットコインの取引トレンドを理解することで、その価格動向を予測することも不可能ではないでしょう。

トレンドは、基本的に以下の3つに分けられます。

  1. 上昇トレンド
  2. 下降トレンド
  3. 横ばいトレンド

このうち、ビットコインが強い上昇トレンドにある時はビットコインが高騰し、投資家にとっては買い時となるでしょう。

一方、下降トレンドの時はビットコインが安くなっていく時期で、売り時となるかもしれません。

このように相場分析を行うことで、価格変動の背後にある要因を理解し、より適切な取引戦略を立てることが可能になります。

ビットコイン取引を成功させるための戦略

ビットコイン取引を成功させるためには、まずビットコインの基本的な仕組みや取引の流れを理解することが大切です。

また、市場のニュースやトレンド、価格変動のパターンをチェックし、常に情報収集を怠らないことが重要となってくるでしょう。

さらに、投資額の管理も重要です。可能な限りリスクを分散させるための投資戦略を立てるよう心がけましょう。

高額投資に走るのではなく、自身が負担できる範囲での投資額を設定するのがおすすめです。

ビットコインの未来

ビットコインはその誕生から10年以上が経過し、多くの人々から注目を浴びてきました。

しかし、それは一時的な現象なのか、それともビットコインの恒常的な存在に関連するものなのでしょうか。

ここからは、未来のビットコインについて確認してみましょう。

ビットコインの将来性と投資の展望

ビットコインの将来性を議論するうえで重要となるのは、ブロックチェーン技術です。

一部の専門家は、ビットコインそのものよりも、このブロックチェーン技術の方が未来に大きく影響を与えるとコメントしています。

実際、ブロックチェーン技術は、金融業界だけでなく、医療、物流、不動産といった多くの分野での応用が期待されています。これらが現実のものとなったとき、ビットコインという存在は一層強固なものとなるでしょう。

また、投資の視点から見ると、ビットコインはそのボラティリティの高さから、大きなリスクも伴います。

将来、規制が整備されてビットコイン市場が安定したものとなる可能性もありますが、今の段階ではその兆しは見えていません。

ビットコインマーケットの将来予想

ビットコイン市場はその流動性や規模と共に成熟してきています。その一方で、価格操作や不正取引等の問題もまだ解決していません。

これらが解消され、市場がさらに健全化することで、より多くの投資家がビットコイン市場に参加するようになる可能性があります。そのため、規制の整備についても注目です。

ビットコインの取引や保有について厳格な規制が整備された場合、市場の一部が縮小する可能性もありますが、一方で投資家のリスク回避傾向に寄与し、ビットコイン市場の安定化につながるかもしれません。

ビットコイン所有率|まとめ

2023年末で、仮想通貨を持っている人の数は、全世界5億8000万人に達したとされています。

前年と比べて34%増加しているとのことで、このことからも、今や多くの人が仮想通貨に注目していることが分かるでしょう。

日本では、総人口の約4%に相当する499.8万人以上が仮想通貨を保有していると推定されています。

2021年の調査で、仮想通貨を保有していると回答した日本人のうち、52%がビットコインを保有していると答えたことから、約250万人がビットコインを保有していると言えるでしょう。

総人口1.2億人の中からビットコインを保有している人はわずか約250万人であり、ビットコイン保有者はまだまだ珍しい存在なのかもしれません。