昔ビットコインを買った人は今、大金持ちなの?

ビットコインは2009年に誕生した仮想通貨です。今でこそ「億り人」を生み出したことで知られているビットコインですが、最初に付いた価格はたったの1BTC=約0.07円でした。

しかし2024年現在、1BTC=約1,000万円で取引されています。

では、昔ビットコインを買っていたら、現在どのくらいの価格になっていたのでしょうか?

本記事では、昔ビットコインを買っていた人は、今億万長者になっているのかどうかについて解説します。

ビットコインの歴史については以下の記事をご覧ください。

ビットコインとは

ビットコインは、2009年に流通を開始したデジタルな、実態がない通貨です。

特定の団体や国によって管理されているわけではないため、仲介者が必要なく、誰でも自由にインターネット上で送金できるところが特徴です。

ビットコインは2009年当初、1BTC=0.07円で取引されていました。

2024年現在では1BTC=1,000万円ほどで取引されており、その高騰ぶりがうかがえます。

ビットコインの主な価格推移は、以下のとおりです。

  • 2010年:Mt.Goxサービス開始で約7円
  • 2011年:初のバブルで約1,500円
  • 2013年:中国政府がBTC取引の禁止を発表で約120,000円から約70,000円
  • 2014年:Mt.Gox閉鎖で約18,000円
  • 2016年:2回目の半減期で約70,000円
  • 2018年:約110万円
  • 2019年:中国政府が暗号資産取引の規制を強化し約100万円から約80万円
  • 2021年:アメリカでビットコイン先物ETFが上場し約730万円
  • 2022年:FTXが破産し約230万円
  • 2024年:ビットコイン価格が1,000万円を突破

0.07円時にビットコインを買っていれば、億万長者になっていたに違いないでしょう。

ただし、当初からビットコインを買っていた人は、ごくわずかと言われています。

ビットコインを初期から保有して億万長者になった人々

ビットコインを初期から保有している人は、今億万長者になっているのでしょうか?

ここからは、ビットコインを昔購入した人について紹介します。

サトシ・ナカモト|約10兆円相当を保有するビットコイン生みの親

ビットコイン考案者、「サトシ・ナカモト」も多くのビットコインを保有しているとされています。

サトシ・ナカモトとは、2008年にビットコインの論文をインターネット上で公開したビットコインの生みの親です。

しかし、その正体は今も明かされておらず、国籍や性別はおろか、ひとりなのか団体なのかすら分かっていません。

2010年までは開発チームと連絡を取っていましたが、2011年にはパッタリと返信が途絶えてしまって以来、行方が分からなくなっています。

そんなサトシ・ナカモトは、110万BTC以上(約10兆円相当)を保有しているとされています。

これまで保有しているビットコインにほとんど手を付けていないため、いつ法定通貨に換金するのか、多くの人が注目しています。

ウィンクルボス兄弟|賠償金で150万BTCを購入

「ウィンクルボス兄弟」として知られるタイラー・ウィンクルボスとキャメロン・ウィンクルボスの2人は、億万長者になったことで知られています。

2人は2011年、Facebookのアイデアを盗まれたとしてマーク・ザッカーバーグに対し訴訟を起こしました。

訴訟に勝利し、和解金6,500万ドル(当時約70億円)を手に入れると、うち1,100万ドル(当時約12億円)でビットコインを購入。その後ビットコインは高騰し、巨万の富を築くことに成功したのです。

2人が保有しているビットコインは、全ビットコインの1%に及ぶとされており、2018年に発表された「世界の仮想通貨長者ランキング」では4位にランクインしました。

ビットコインピザデー|約900億円のピザ!?

2010年5月22日、プログラマーのラースロー・ハネツが、「誰か10,000BTC(1BTC=時価0.0025ドル)と、ピザ2枚を交換してくれる人はいないか」と掲示板で募集をかけました。

面白半分で投稿したものの、なんと当時学生であったジェレミー・スターディヴァントとの間で取引が成立し、ジェレミーは無事10,000BTCを手に入れたとのことです。

これは、まだ無価値に等しかったビットコインが初めて決済利用された日として、現在でも世界中で祝われています。

なお、当時たったの0.0025ドルほどの価値しかなかった10,000BTCは、現在約900億円相当の価値を持っています。

10,000BTCを受け取った本人はすぐに法定通貨に交換してしまったようですが、保有し続けていたら億万長者になっていたことに違いありません。

2009年にビットコインを購入していたら価格は?1,000円でシミュレーション!

ここからは、昔ビットコインを購入していたら、現在どのくらいの金額になっていたのかについてシミュレーションしてみましょう。

仮に1,000円分のビットコインを2009年に購入していたとしたら、1BTC=0.08ドルだったことから、約125BTC購入できたことになります。

ここからは、125BTCがどのような価格推移を辿るのか見ていきましょう。

2013年│約1,300万円に

2013年は、ビットコインに2回目のバブルが訪れた年です。

日本でもNHKでビットコイン特集が組まれるなど、大きな注目を浴びました。

年明けに約2,000円だった価格が、12月には約12万円を超え、約60倍にも高騰しています。

この時、125BTCを持っていたら、約1,300万円相当になっていたことになります。

2017年│約27億円に

2017年、ビットコイン価格は初めて200万円を突破します。

大手金融機関や機関投資家が市場に参入し始めたことや、アメリカの先物取引除でビットコインの先物取引が開始されるなど、市場に資金が流れ込んだことが要因です。

この時125BTCは約27億円となっています。

2024年│約125億円に

そして2024年3月、ビットコイン価格は初めて1,000万円を突破し、過去最高値を更新することとなりました。

1月にはビットコインの現物ETFが承認されたり、4月に4度目の半減期が完了したりしたことなどが理由と言われています。

この時まで125BTCを保有していた場合、約125億円にまで高騰していることになります。

BTC価格は今後も上がり続ける!?

このように、BTCの価格は上がり続けており、今後も上がっていく可能性が高いと言えます。

そのため、「昔に買っておけばよかった!」と後悔している人も、今から購入してみることを検討してみてはいかがでしょうか?

ただし、以下の項目でも説明していますが、損をするリスクが常に付きまとうという点に注意が必要です。

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詳細は、以下の記事をご覧ください。

ビットコイン投資のリスク3選|実例紹介

「初期からビットコインに投資しておけばよかった!」という後悔を感じている方も少なくないでしょう。

しかし当時、ビットコインに投資する環境は、今以上に厳しいものでした。

ここからは、ビットコイン投資のリスクと、過去実際に合った被害について紹介します。

価格の急落による損失のリスク

ビットコイン価格は、2018年と2022年に暴落しています。

その時、深刻な損失を受けた投資家も少なくありません。

先に紹介したウィンクルボス兄弟の約40億ドル相当であった純資産が、2022年にはそれぞれ約11億ドルにまで下落しています。

フォーブスの試算によると、仮想通貨で富を築いた億万長者12人は、合計155億ドルの損失を出したとのデータも。

仮想通貨は価格変動が大きいため、価格暴落のリスクを避けては通れないでしょう。

ハッキングや詐欺による盗難のリスク

ハッキングや詐欺による盗難リスクも無視できません。

例えば、2014年に当時大手暗号資産交換業者だった「Mt. Gox(マウントゴックス)」がハッキング被害を受けた事件をご存じでしょうか。

この時、顧客から75万BTC、自社から10万BTCが流出しており、被害額は当時の市場価格にして470億円相当と言われています。

マウントゴックス社なら安全だろうとビットコインを預けていた約13万人の顧客が被害を受け、今でも盗まれた資金は返ってきていません。

このように、たとえ取引所に預けていても安心できないという現状があります。

法整備が進んでいない

また、仮想通貨についての法整備が進んでいないところも大きなリスクです。

例えば、中国がビットコイン取引を禁止する動きに出た2013年には、ビットコインの市場価格が一気に下落しています。

同じく、2019年に仮想通貨取引が全面禁止された際にもビットコイン価格は下落しています。

日本では法律に仮想通貨の箇所が追加されることで、法整備が進みつつありますが、他国の動きによっては価格が上下してしまう可能性があります。

ビットコインの将来性・可能性

ビットコインは暗号通貨のパイオニアであるが故に、未知のリスクも多く、そこには大きな危険性も潜んでいます。

この先の価格動向など、ビットコインの未来の予測は容易ではありません。

ですが、ビットコインの将来性を探ることによって、新たな投資の可能性を見つけ出すことができるのです。

仮想通貨の未来・将来性

暗号通貨はビットコインを始め、さまざまなプロジェクトが進行中であり、その数は日々増え続けています。

プロジェクトにはそれぞれ独自の技術やコンセプトがあり、個々にユニークな価値を提供しています。

ブロックチェーン技術の発達とともに、その可能性は広がりを見せています。

さらに、デジタル化や情報化が進む社会の中で、暗号通貨の重要性は日に日に高まりつつあることは間違いありません。

これらの要素がどのように組み合わさるかによって、暗号通貨の未来像は大きく変動するでしょう。

ビットコインを取り巻く環境変化

ビットコインを取り巻く環境もまた、変化の真っ只中にあります。

その一つが規制で、各国政府がビットコインをどう取り扱うのかが大きな焦点となっています。

また、金融機関がビットコインをどれだけ認知し、さらにはどう活用していくのかもその未来を左右する重要な要素となります。

さらに、ビットコインの技術的な進化も着目すべき点で、そのスケーラビリティの問題などが解決されれば、その普及はさらに加速するのかもしれません。

これらの環境変化がビットコインの将来の道筋を示し、その可能性を広げていくでしょう。

ビットコイン投資の始め方・やり方

ビットコイン投資、興味はあるけれど、どう始めれば良いのか分からないという方も多いでしょう。

そこで、ここではビットコイン投資の始め方について具体的に説明していきます。

ビットコイン投資を始める際には、まず自身のリスク許容度を理解すること、そしてビットコインの購入方法を知ることが大切です。

ビットコインを購入できる取引所

ビットコイン(BTC)は、日本にある仮想通貨取引所で購入できます。

  • Coincheck
  • DMM Bitcoin
  • GMOコイン
  • SBI VCトレード
  • bitFlyer
  • BITPOINT
  • bitbank
  • LINE BITMAX
  • BitTrade など

有名な仮想通貨取引所であれば、どこでも購入することができるでしょう。

まずは気になっている取引所の口座開設からしてみることをおすすめします。

ビットコインの購入方法

ビットコインの購入方法は、取引所によって多少の違いはあれど、大きな違いはありません。

以下の手順に沿って購入しましょう。

  • 仮想通貨取引所で口座を開設
  • 取引所に日本円を入金
  • ビットコインの画面で買いたい量を入力
  • 「購入」を選択

これだけでビットコインを保有していることになります。

不安な方は、各取引所のウォレットを確認してみるといいでしょう。

まとめ|ビットコイン投資は今からでも遅くない!

ビットコインは、年々上昇を続けてきた世界初の仮想通貨です。

元々は1円にも満たないほどの価値しかありませんでしたが、現在では1,000万円以上の価値を持っています。

しかし、世界各国の規制事情など、世界の動きによって価格が暴落する可能性があることを忘れてはいけません。

あくまで、投資は自身の許せる範囲で行うことを心がけましょう。